繊細な楽器たち 調整をおこなう頻度とは?

どのくらいの頻度で楽器を調整していますか?

2024年07月24日

吹奏楽部では夏のコンクールが目前となる時期ですね。
「調整はどのくらいの頻度で持ってくるものですか?」とご質問をいただくことが多々ございます。
今回のコラムでは管楽器専門スタッフがおすすめする頻度や調整内容などをご紹介いたします。

主な調整内容

ここでは大きな修理ではなく、日々の練習や演奏で必要になる主な調整とは何か
という部分に焦点を当ててご紹介いたします。

金管

  • 消耗品交換
  • オイル類の補充(注油)
  • 洗浄、クリーニング
  • ピストン抜差管点検、調整

木管

  • バランス調整
  • オイル類の補充(注油)
  • タンポ調整、交換
  • コルク交換

木管 バランス調整

修理内容は軽微なものから重度なものまでありますが、木管楽器では最も頻繁におこなわれる調整です。キイ同士のバランスがあってないと音が出にくくなったり、症状によっては音がでなくなってしまう場合があります。
楽器によって調整方法は様々ですが、各楽器タンポのふさがりやキイの動き、キイ同士のバランスを整えることがストレスのない演奏性を保ちます。

オイル類の補充(注油)

金管・木管共通しておこなわれ演奏者にも身近な調整です。
ピストンやキイを押すとカチャカチャなどとノイズがするとその音が演奏の邪魔をしてしまったり、動作不良の原因になることがあります。
そのため、ピストンやキイなどの金属部分が擦れにより痛むことを防ぐための楽器の保護、操作性の向上などの目的がオイルにはあります。

調整頻度のおすすめ


練習を重ねると消耗品は少しずつ劣化しキイやピストン、スライドを動かすことで楽器の状態は変化していきます。
小さな変化には気づきにくいもので、吹きにくさや何か違和感を感じたらまず楽器店のリペアラーに相談してみることをおすすめいたします。

何も違和感がない場合は調整をしなくても良いのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、
この場合でも定期点検を兼ねて調整をすることをおすすめいたします!
日本は四季により気温や湿度の変化が大きいため、それによる楽器の変化も調整で解決いたします。

●金管…6~12ヶ月
●木管…3~6ヶ月

まとめ


学生さんの場合は、毎日の部活動や勉強でなかなか調整へ出す時間がないことも多いと思いますが、軽微な調整であれば数時間で終える場合もありますので、テスト期間や放課後の帰り道に少しお店へ寄って帰るなど時間を活用してみるのはいかがでしょうか。
演奏しやすい状態を保つことで、練習がより楽しいと思えるお手伝いを当店ではさせていただきます!
お困りごとなどがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。

他にもこんなことが知りたい!などご意見、ご質問がございましたら、お気軽にお寄せいただければと思います。

当店では、

  • フルート/ピッコロ
  • オーボエ/ファゴット
  • クラリネット
  • サックス
  • トランペット/コルネット
  • ホルン
  • ユーフォニアム
  • トロンボーン
  • マウスピース/リガチャー

といった管楽器やその周辺の商品も広く取り扱っております。
買取・販売どちらでもお気軽にご相談ください!

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