ベタつきや湿ったようなにおい、気になっていませんか?
2025年05月21日

最近は湿度の高い日が続き、なんだか過ごしにくいですよね。
九州では例年よりも早く梅雨入りが発表され、本州にもその気配が近づいています。
実はこの時期、管楽器も梅雨の湿気によってダメージを受けてしまうのです。
メンテナンスを怠ると、カビやサビが発生してしまい、思わぬトラブルにつながることも…。
今回は、梅雨に気をつけたい「メンテナンスが必要なサイン」と「対策方法」をご紹介します!
メンテナンスが必要なサイン
楽器は声を出して不調を教えてくれるわけではないので、異変に気づいてあげることが大切です。
でも「どんな状態になったらメンテナンスが必要なの?」という方も多いかもしれません。
以下のチェックリストを参考に、楽器の状態を確認してみてください。
【木管楽器】
□ 楽器に触れたときにベタつきがある
□ タンポやキイの動作がスムーズでなく、張り付く感じがある
□ 生乾きのようなにおいがする

【金管楽器】
□ 楽器の表面がベタつく
□ 金属部分に緑青(ろくしょう)が見られる
□ ウォーターキイが固く、動かしづらい・ベタつく

これらの症状が見られる場合は、すでに湿気の影響を受けているサインです。
早めの対策が必要になります!
楽器に適した保管環境とは?
湿気を含んだまま放置すると、カビやサビの原因になるため、すでに影響を受けている方も、今のところ無事な方も、ぜひ対策をはじめましょう。
楽器に適した保管環境は、
温度:15〜25度/湿度:40〜60% とされています。
温度は確認しやすいですが、湿度は意識しにくいかもしれませんが、人にとって快適な環境は、楽器にとっても快適です。
「少しジメジメしてきたな」と感じたら、楽器も不快に感じているサインかもしれません。
湿気対策の基本
最適な環境を意識しつつ、具体的な湿気対策をおこないましょう。
【木管楽器】
□ 演奏後はスワブを使ってしっかり水分を拭き取る
□ ケース内に湿度調整シートを入れて保管する
【金管楽器】
□ 演奏後は水分を丁寧に抜き取る
□ ケース内に湿度調整シートを入れて保管する
ポイントは、水分を残さないことと、保管時にも湿度管理をおこなうことです。
湿度調整シートには、湿気を吸うだけでなく、乾燥時には水分を放出して湿度を保つ「調湿機能付き」のものもあります。
これなら、梅雨の湿気対策だけでなく、冬の乾燥対策にも使えてとても便利です!

まとめ
いかがでしたか?
楽器はとても繊細で、ちょっとした環境の変化にも影響を受けてしまいます。
とくに夏に向けて練習が増えるこの時期だからこそ、日々のケアを大切にしたいですね。
しっかり対策をして、大切な楽器を長く快適にご愛用ください!
管楽器担当:泰山