一度は聞いたことがあるあのメロディー♪ 年末演奏会の定番!「第九」をご存知ですか?

なんで年末にはベートーヴェンの「第九」を演奏するのでしょうか?

2024年12月24日

2024年も残すところあと1週間ほどとなりました。
年末が近づくと、ベートーヴェンの第九の演奏会が各地で開催されるようになります。
すっかり年末といえばの曲になっていますが、どうして日本では年末に第九が演奏されるのでしょうか?

そもそも第九とは?

「第九」と呼ばれている年末の演奏会の定番曲、正式にはベートーヴェンの「交響曲第9番」という曲です。
この曲は、今からちょうど200年前の1824年に初演されました。
初演から200年たった現在も聞いたことがない人はいないのではないかと思うほど、世界中で愛され続ける名曲です。
一番よく聞かれる「歓喜の歌」は交響曲第9番の第4楽章となります。

「交響曲」とはソナタの形式で書かれた器楽のための楽曲を指しています。
第1楽章がソナタ、第2楽章が緩徐楽章、第3楽章がメヌエット、第4楽章がソナタとするのが定番の構成です。
しかしベートーヴェンは第2楽章をスケルツォ、第3楽章を緩徐楽章とし、そして第4楽章には「合唱」を導入するという当時としては型破りな構成で曲を完成させました。
合唱の部分が第九の中でも特に有名な部分です。

なぜ日本で年末公演の定番になったのか?

日本では、1918年に徳島の捕虜収容所で、第一次世界大戦中に捕虜となっていたドイツ人が行った演奏が初演と言われています。
それではどうして年末の定番になったのでしょうか?

大きな要因となったのは戦後間もない1940年代後半の経済状況でした。
1940年代後半の日本は戦後の混乱もあり、オーケストラの収入は少なくオーケストラ団員たちは困窮の中にいました。
そんな中、日本交響楽団(現NHK交響楽団)が第九を演奏したところ、観客が多く入ったのです!
そこには、第九ならではの理由がありました。
第九はオーケストラ団員と合唱員が必要であり、演奏者側の人数が必然的に増えました。
そのためチケットもその分多く売れ、売上につながったといわれています。
そして、年末年始に向けて収入を得るために「年末には第九を演奏する」という流れが定着し、全国へ広まっていったようです。
現在は、一概にそのような理由ではなく「新しい年を迎える華やかな季節にぴったり!」という理由でも演奏されているのではないかと思います。

まとめ

大人数で一つの曲を作り上げるのはなかなかできない経験ですし、吹奏楽をしていた人間としてはその楽しさをもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思っております!
毎年12月頭ごろには「1万人の第九」という誰でも参加できるイベントも開催されておりますので、あまりそういった経験がないという方は参加してみてはいかがでしょうか♪

当店では、
・フルート/ピッコロ
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