一般的なトランペットとなにが違う? ロータリートランペットとは?

ドイツ、オーストリアで伝統的なトランペット

2024年08月21日

こちらは「ロータリートランペット」と呼ばれる楽器です。

一般的なトランペットとは大きく違うのですが、どこが違うかお分かりになられますでしょうか?
今回は、当店にもあまり入荷のないロータリートランペットについてご紹介いたします。

ロータリートランペットの特徴

早速ですが、この2本のどこが違うでしょうか?

一番大きな違いとしては、
トランペット一般的なトランペットとは、「バルブ」と呼ばれるトランペットの心臓部の見た目が大きく違っています。
ここは音程を変えるために、マウスピース(唄口)から吹き込んだ息の通り道を切り替える部分です。

普通のトランペットについているのは「ピストンバルブ」
こちらのトランペットは「ロータリーバルブ」
と呼ばれます。

ピストンバルブは上下運動によって切り替えを行ないます。

一方、ロータリーバルブは、回転運動によって切り替えます。

ピストンバルブに比べて、ロータリーバルブの方が切り替えるために移動する距離が短く、すばやく切り替えられます。

また、ベルの大きさや、ボア内径も違います。

左:国内でも一般的なピストンバルブのトランペット
右:ロータリートランペット
左:ロータリートランペット
右:国内でも一般的なピストンバルブのトランペット

ロータリートランペットの方がボアは小さく、ベルは大きいです。

諸々の違いで、音色も違ってきます。
ピストンバルブトランペットは明るく華やかな音色で、ロータリーバルブトランペットは柔らかく重厚な音色と言われています。

ロータリートランペットとは

ロータリートランペットとは、ドイツ、オーストリアで伝統的に使われているトランペットです。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団では、今でもロータリーバルブのトランペットが使われています。

日本やアメリカでも、ドイツ、オーストリアの楽曲で使用するオーケストラがあるようです。

また、ロータリートランペットにも種類があり、ベルの直径、ボディの形状によって、

  • ドレスデン(・ベルリン)タイプ
  • ケルンタイプ
  • ウィーンタイプ

に分けられます(写真の楽器はドレスデンタイプ)。

おわりに

当店に在庫のあるこちらの楽器は、Hirsbrunner社の楽器です。
珍しいお品ですので、お探しの方はぜひこの機会をお見逃しなく、お早めにお求めください!

※このページでもご注文可能ですが、たくさん画像をご用意しておりますので商品ページもご覧ください。
≫ Hirsbrunner ロータリートランペット [調整済み] 【返品OK】[VH251]

当店では、

  • フルート/ピッコロ
  • オーボエ
  • クラリネット
  • サックス
  • トランペット/コルネット
  • ホルン
  • ユーフォニアム
  • トロンボーン
  • マウスピース/リガチャー

といった管楽器やその周辺の商品も広く取り扱っております。
買取・販売どちらでもお気軽にご相談ください!

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