大ピンチ! オイルを塗ったらトリガーの動きが悪くなってしまった。。。

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よりスムーズな動作を体感してみませんか?

2024年10月21日

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先日、全国吹奏楽コンクールの全国大会がありましたね。
精一杯の演奏ができた方やもう少しできたかも。。という方など、たくさん思いを持っていることかと思います。
さて、そんな大事の大会前には、オイルアップをして動作確認をすると思いますが、なぜかオイルをさすと動きがにぶかったり、あまり改善されなくて焦った経験をしたことがある方はいらっしゃいませんか?

ひどい場合だと使い物にならないというほど動作しなくなったりもします。
今回はその原因と対策についてご紹介します!

原因

トリガーの構造からご紹介します。
オイルのことなのになんで構造?と思われるかもしれませんが、構造が原因の一つにあります。
トリガーというのは、筒と筒の嵌め合わせによって組まれております。

この筒と筒の間には、極めて狭い隙間(クリアランス)が存在していますが、このクリアランスが何度も動かすことによって消耗していき、クリアランスが広がっていってしまうという現象がおきます(残念ながらこれを防ぐことはできません)。

そうすることでオイルをさしてもクリアランスが広がっているため、その隙間に流れていっていまい動作の改善にならないということになります。

対策

ではオイルを塗ってもだめなら、どうやったら対策したらいいのかとなりますが
オイルの粘度が高いもの(少しとろみのあるもの)をさすと改善することができます!

どうして粘度が高いと改善されるのかというと、広くなっているクリアランスをしっかりと埋めてくれるため、動作が良くなり改善します。

粘度の高いオイルも通常販売されており、「Vintage」や「Hard」などの表記が目印になりますので、ぜひチェックしてみてください^^

おすすめのオイルをご紹介します!

◎Hetman 5Tuning Slide oil
オイルの持ちもよく大変おすすめです。
(7番のジェルタイプもあります)

◎YAMAHA TSO3
トリガー部分の専用オイル。
手に入りやすく少量でも効果が出るのでコスパ◯

まとめ

いかがでしたか?
目に見えないほど小さな隙間ですがこすり合わさることで金属も削れてしまっているのです。
それがだめではなく、仕方のないことですのできちんとオイルで調整していきましょう!

修理から戻ってきて持っているオイルを指すと動作不良になる場合は、少し粘度の高いオイルを使ってみると解消されるかもしれません。
また、今は動きに問題ないと思っていても、今よりも少し粘度の高いオイルを使用するとよりスムーズな動きになる可能性もありますので、色々お試しいただければなと思います◎

少しでも参考にいただければ幸いです^^

当店では、
・フルート/ピッコロ
・オーボエ
・クラリネット
・サックス
・トランペット/コルネット
・ホルン
・ユーフォニアム
・トロンボーン
・マウスピース/リガチャー

といった管楽器やその周辺の商品も広く取り扱っております。
買取・販売どちらでもお気軽にご相談ください!

担当:泰山

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