気づいたらなくなっている、、なんてこともありますよね><
2025年06月26日

日頃よりたくさんの買取依頼をありがとうございます!
実際にお店で現物を確認しながら買取査定を進めていますが、サックスの本体を見ていてよく気づくことがあります。
それは、本体とネックを組み立てる部分にある“黒いプラスチックのパーツ”が、ある楽器とない楽器があるということです。

このパーツは「エンドキャップ(またはエンドプラグ)」と呼ばれ、つい「無くしてしまいやすいもの」ですが、実はとても大切な役割を担っています。
今回は、そんなエンドキャップの役割についてご紹介します!
エンドキャップの役割
エンドキャップには、大きく分けて2つの重要な役割があります。
役割①:オクターブキイの変形を防ぐ
ネックを装着していない状態のサックス本体をよく見ると、組み立て部分から細い金属の棒が飛び出しているのがわかります。

これはオクターブキイと連動するパーツで、むき出しのまま放置してしまうと、ちょっとした衝撃でも曲がってしまうリスクがあるのです。
エンドキャップを取り付けておけば、このパーツを保護し不要な力がかからないように守ってくれます。

役割②:組み立て部分の変形を防ぐ
ネックと本体を組み立てた後、横にあるネジを締めて固定しますが、保管時にもそのまま少し締めている方が多い印象です。
しかし、強く締めすぎると、本体側がゆがんだり、接合部分に負担がかかったりする可能性があります。
エンドキャップを付けておけば、適度な力で締めることができ、こうした変形を防ぐ効果もあります。

まとめ
いかがでしたか?
エンドキャップは、一見「ただのプラスチック」に見えるかもしれませんが、吹奏感や楽器の状態を保つうえでも非常に重要なパーツです。
万が一、無くしてしまっていても購入可能ですが、オクターブキイの長さや設計はメーカーによって異なります。
そのため、純正品や「〇〇対応」と明記されているものを選ぶことをおすすめします。
大切なサックスを長くより良い状態で保っていただく一助となれば嬉しいです!
管楽器担当:泰山