大切な楽器を綺麗なまま保管するために クラリネットのキィやリガチャーが黒く変色する原因とは?

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悲しい思いをしたことはありませんか?

2024年10月16日

皆さんはクラリネットのキイやリガチャーがいつの間にか黒く変色してしまった、という経験がありますでしょうか?
買取にお持ちいただく楽器でもよくある症状として、キイやリガチャーが真っ黒に変色してしまっていることがあります。
どうして黒く変色してしまうのでしょうか?

黒ずんでしまう原因は?

黒く変色してしまったキイ

銀が黒ずむのは硫化という現象が起こり、銀の表面に被膜ができるからです。
クラリネットのキイや銀色のリガチャーの多くには銀メッキがかかっているため、この硫化現象が起きることで変色を引き起こします。
皮膜が薄い状態では黄色っぽく、皮膜が分厚くなればなるほど黒っぽい変色になっていきます。

硫化の原因として考えられることは主に2点あります。
 原因①空気に触れることで空気中の硫化ガスと反応して硫化する
 原因②マウスピースの素材と銀が反応して硫化する

原因①空気に触れることで空気中の硫化ガスと反応して硫化する

残念ながら、空気に触れているだけでも銀メッキは少しずつ硫化し黒ずんでしまいます。
対策としては、銀製品を硫化から守る製品をケースの中に一緒にしまうことで変色を遅らせたり防ぐことができます。

原因②マウスピースの素材と銀が反応して硫化する

クラリネットのマウスピースの素材としてよく使用されているエボナイトに含まれる硫黄と銀メッキが反応し、硫化することがあります。
クラリネットは演奏する上で絶対にマウスピースが必要なので、ケースの中で一緒に保管される方もいらっしゃると思います。
またマウスピースにリガチャーをつけたままで保管している、ということも多いのではないかと思います。
対策としては、マウスピースを別の入れ物で保管したり、クロスで包んだりビニールに入れてからケースにしまうことで変色を遅らせたり防ぐことができます。

まとめ

私は買ったばかりのリガチャーを黒く変色させてしまい、悲しい思いをしたことがあります。
毎回綺麗に指紋を拭いて大切に保管していたつもりだったのですが、まさかこんな原因で変色してしまうとは思いもしませんでした。
皆さんもマウスピースと楽器を一緒に保管する際には、保管方法にも気をつけてみてください♪

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