トランペット選びがもっと楽しくなるモデル名の読み解き方 トランペットのモデル名にはどんな意味があるの?【YAMAHA編】

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“YTR-8335RGS”を読み解けば、自分にぴったりの1本が見えてくる!

2025年06月17日

店頭でお客様とお話していると、「このモデル名のアルファベットってどういう意味ですか?」とか「この数字にはどんな意味があるんですか?」といったご質問をいただくことがあります。

たくさん文字がついているから良いモデルなのか? 何が違うのか?
楽器を選ぶうえで重要なポイントにもなりますので、今回はその意味を簡単にご紹介してみようと思います!

今回は当店でも入荷、販売の多いYAMAHAから「YTR-8335RGS」(Xenoシリーズ)を例に挙げてご紹介します。

数字の意味

YAMAHAトランペットのモデル名は現行のものだと数字4桁で表されます。
古いモデルだと数字3桁で表されることもあり、当店に入荷することもありますが、今回は現行モデル「YTR-8335RGS」の”8335″の部分についてご説明します。

まず1桁目の数字はグレードを示します。
“8”はカスタムシリーズもしくはXenoシリーズであることを指しています。“4”以下は、学生さんにもおすすめのスタンダードモデルです。

2桁目の数字は楽器の調子を示します。
“3”はB♭管であることを表しています。”4″はC管を示します。

3桁目の数字はボアサイズを示します。
“3”はML(ミディアムラージ)ボアであることを示します。”1″がM(ミディアム)、”4″がL(ラージ)ボアにあたります。

4桁目の数字は法則に当てはまらないモデルも存在するためはっきりと断言できませんが、支柱の有無である可能性が高いです。
“5”が支柱あり、”0″が支柱なしのモデルであることが多いです。

“R”はリバース管

Rがついているモデルは主管抜差管が通常タイプからリバース管タイプに変更されております。

リバース管とは、主管抜差管の差込が互い違いになっている構造のことです。
息の流れに沿った構造のため、スムーズな吹奏感でコントロールしやすくなります。
また、抵抗が少なくなり、軽快な吹奏感が得られます。

“G”はゴールドブラス

ブラス(真鍮)とは管楽器素材によく使用される、銅と亜鉛の合金のことです。
ゴールドブラスはイエローブラスと比べ銅の割合が多いことで音色に違いが出ます。

YTR-8335では元々の材質はイエローブラスを採用しています。明るく快活で、ハリのある音色が特徴です。
比べてゴールドブラスは柔らかく温かい音色を持ち、豊かで深みのある重厚な音色が特徴です。

ちなみに、ゴールドブラスはイエローブラスよりも加工が難しいため、より高価格帯の商品に採用されています。

“S”はシルバーメッキ

YTR-8335では通常の仕上げはクリアラッカーを採用しています。
クリアラッカー仕上げは音量を上げたときの音抜けが良く、中身がしっかりと詰まった暗めの音が特徴です。
比べてシルバーメッキは抵抗が少し出ますが、芯のある力強い響きと音に厚みを加えてくれる仕上げです。

まとめ

YAMAHAのトランペットではこのように1文字づつ意味があり、モデル名が分けられています。
楽器選びのポイントがたくさん詰まっておりますので、ぜひ頭の片隅に覚えておいてください♪

当店では、
・フルート/ピッコロ
・オーボエ
・クラリネット
・サックス
・トランペット/コルネット
・ホルン
・ユーフォニアム
・トロンボーン
・マウスピース/リガチャー
といった管楽器やその周辺の商品も広く取り扱っております。
買取・販売どちらでもお気軽にご相談ください!

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